交通事故の後遺症を証明する検査の重要性と健康管理

2018-11-13
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交通事故は体に大きなダメージを与えると共に、後になってからの後遺症が大きな問題になります。後遺症の多くは事故に遭ってから日数が経過して出ることから、事故との因果関係を立証するのは困難です。また、後遺症の症状は人によって異なるので、精密検査を受けて交通事故との関係を証明することが重要になります。

後遺症の主な症状を学び、精密検査の重要性を理解しましょう。

交通事故による体への悪影響

交通事故の被害者は車両との衝突によって体に大きな衝撃を受けます。非常に大きな衝撃ですが、瞬発的なので場合によっては目立った外傷が出来ないのも珍しくありません。しかし、体には確実に衝撃が伝わっているので筋肉や骨、臓器に多大な損傷が生じている可能性があります。

特に事故の衝撃によって血管が裂け、内出血を引き起こしていると危険性が跳ね上がるので注意が必要です。内出血が生じると体内に血液が溜まって固まり、あざを形成します。日数が経過すると次第にあざが分解されますが、その際に血液の固まりのかけらが血管内に入り込んで体内を巡り、細い血管に詰まることがあります。

血管が詰まることで特定の部位に栄養が行き届かず、機能障害や壊死、血管の破裂といった重大なトラブルが生じて後遺症に至ることも稀ではありません。交通事故は軽微なものであっても体への影響が大きい特徴があります。

一般道の法定速度である時速40キロでも約6メートルの高所から転落したのと同じ程度の衝撃が発生します。しかも車両の衝突による衝撃は全身に伝わるので、外見上は無傷でも体中に損傷が生じることがあります。交通事故による身体機能の損傷は回復に時間がかかる他、事故以前とまったく同じ状態に完治するのは稀です。

治療が完璧でも違和感を覚える程度の軽い不具合が残ることがあるので、事故に遭った後は体調管理には細心の注意を払うことが重要になります。

後遺症の特徴と心身にもたらす負担

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交通事故が原因の後遺症は手足の動きが困難になるなど、体を動かす働きに悪影響をもたらすものが多数を占めます。これは事故の衝撃が筋肉や骨に多く伝わるためです。中でも衝突した部位が腰から下に多くなることから、後遺症も歩行機能が損なわれるものが多くなる傾向があります。

また、事故の衝撃で跳ね飛ばされて頭を強打し、脳障害に至るケースもあります。内出血で生じた血液の固まりが血管を塞ぎ、脳内での血管破裂を引き起こすこともあるので交通事故に遭った際はその場では異常を感じなくても速やかに病院で検査を受けることが大切です。

後遺症の多くは事故直後の検査を適切に行うことで原因となる不具合を見つけて除去することが出来ます。交通事故による後遺症は外見上の問題が無くても生活の中で様々な不具合に見舞われるのが大きな特徴です。手足を動かすのが困難になる他、特定の動作を行った際に痛みを感じるなど他の人には共感しにくいトラブルが付きまとうのが後遺症の厄介な点です。

また、損傷した筋肉や骨が神経を圧迫して生じる後遺症は完全に解消するのが難しく、些細なことで強い痛みを感じるなど心身に大きな負担をかけます。後遺症を軽減させるには正しい手順で行うリハビリが最適ですが、実感出来るほどの効果を得るには時間がかかるうえに体への負担も大きいことから、根気強く続けるためには近親者などのサポートが不可欠になります。

交通事故による後遺症を立証するための検査の重要性

交通事故に遭った後で後遺症が出た場合、事故との因果関係を証明する必要があります。加害者に賠償請求を行う際には現在の症状が交通事故によってもたらされた後遺症であることを示すことが大切なので、病院での検査が不可欠です。

後遺症の有無を確認するための検査は症状によって方法が異なりますが、事故以前の状態との比較や他の病気による症状との差を調べる点は共通しています。その一方で歩行機能の障害のように外見上は異常の無い後遺症は交通事故との関係性を立証するのが困難です。

精密検査を受け、わずかな異常を見つけることで可能になりますが、時間や費用が嵩むので現実的ではありません。そのため、事故以前の生活や健康状態と比較したうえで現状の症状が交通事故によるものであることを示すのが一般的な方法になります。

交通事故による後遺症は似たような事故でも人によって症状が異なります。事故による衝撃の大きさや体への伝わり方など様々な事柄で差異が生じるためなので、一つの事故で複数の被害者が出た場合でも後遺症に違いが出ることは普通です。

後遺症は事故から日数が経過して出ることが多く、医師でも明確に判別するのは難しいケースがあることから、結果に納得出来ない場合は別の病院で再び検査を受けることも必要になります。

後遺症を解消するためのリハビリと定期検査について

交通事故で損なわれた身体機能を回復させるにはリハビリを受けるのが最も知られている方法です。リハビリは対象の部位にわざと負荷をかけることで機能の回復を図ることから、人体の作りや神経の働きを正しく理解して実施することが重要になります。

そのため、リハビリは決して素人判断では行わずに専門知識を持つ療法士の指導を受けることが良い結果に繋げるための条件です。また、リハビリが機能回復に繋がっていることを確認するための検査を定期的に受けるのも忘れてはいけません。

機能の回復度合いによってはリハビリの内容を変える必要があるため、検査による体の状態の確認は不可欠です。リハビリは長く続けないと効果が出ないことから、療法士や近親者のサポートを得て続ける意思を持つことを心がけます。

交通事故による後遺症を避けるための工夫

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後遺症は生活に大きな不具合をもたらすので、交通事故に遭ったらすぐに適切な治療を受け、身体機能が損なわれないようにすることが大切です。初期対応が遅れるとそれだけ後遺症に至るリスクが大きくなることから、予めかかりつけの病院を決めておくことでスムーズに治療を受けることが出来ます。

また、身体機能の低下は治療によって体が固定されている時から進んでいるので、治療中であっても出来るだけ体を動かし、筋肉や神経に刺激を与えることが大切です。交通事故は年齢や住んでいる地域に関係無く、誰にでも起こる可能性があるトラブルです。

事故の規模によっては身体機能の損傷が激しく、大きな障害が残ってしまうこともあります。そのため、日頃から安全を第一に考えて行動し、交通事故に遭わないように気を配るのが健やかに暮らすための心得です。

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